お知らせ
2025年度荒川キャンパス学生自治会長 × 健康福祉学部長 の座談会が行われました!
「都立大だから広がった視野」―学生生活・看護・キャンパスの未来を語る
2025年度の学生自治会長として活動してきた酒井さん(看護学科4年)と、小林法一健康福祉学部長が、国家試験の学びから、荒川キャンパスの未来、看護の本質まで幅広く語り合いました。
国家試験直前の勉強について
小林学部長(以下:小林):
国家試験も近づいてきて、勉強は大変ですか?
酒井さん(以下:酒井):
模試の結果が思ったより悪くなくて…ちょっと余裕を持ってしまって(笑)。電車での通学時間中は、アプリを利用して勉強したりと、気持ちに余裕を持ちつつ勉強しています。
小林:
看護は分野が広いですよね。どういった勉強法を?
酒井:
僕は“1日1分野”でコツコツ。今日は小児、明日は精神…と分けて一般的な知識を中心に固めています。基礎をしっかりと。
小林:
それは自信につながりますね。
都立大への進学理由
小林:
なぜ都立大を進学先に決めたのですか?
酒井:
実は中学生のころからの志望は国立看護大学校だったんです。でも総合大学である都立大にも合格して、1年次は南大沢キャンパスで基礎を学びつつ、他の学部の学生と交流することができる環境と知りました。その際に、「看護一本」ではなく、ほかの分野も見られる環境に非常に魅力を感じました。自分の世界が広がる気がしたんです。
小林:
いろんな学部の学生がいる環境は、本当によい刺激になりますよね。
都立大での学生生活
酒井:
都立大で良かったと思うのは、“人の変化を肯定してくれる学生が多い”ところです。「看護師だからこうあるべき」という一般的な考え方は理解しつつも、例えば友達が突然金髪に変わってたとしてもまず「似合うね~」って言ってくれるような。変化に気づいてくれて、肯定から入る。あと、“物事を深く考え、伝えてくれる先生が多い”ということも感じました。臨床の経験のある先生も多く、授業を通して、そういったものを伝えてくれるので印象に残る授業が多いです。
小林:
確かに、学生さんも先生も他人のことをよく見ている。悩んでいそうな学生さんがいたときに、さりげなくフォローをしてくれる人が多いと思います。
酒井:
所属していた吹奏楽サークルでは南大沢キャンパスの学生も多く、研究に没頭する人、ウェディング業界への就職を志す人、地理に詳しい人…本当にいろんな価値観に出会いました。看護学を学ぶだけでは触れることのなかった世界に出会うことができたのは、都立大の魅力です。
自治会長、青鳩祭実行委員としての活動を振り返って
小林:
自治会長として、この1年どんなことに取り組んできましたか?
酒井:
例年通り、サークルの設立・継続支援、サークル室管理などを行いました。自治会の在り方を考えたり、自治会としてもっと動きたかったなど、後悔が残る部分もありました。
小林:
そこは来年度の自治会長へ引き継ぎたい部分でしょうか。
自治会の皆さん、青鳩祭(注:荒川キャンパスの大学祭)にも積極的に取り組んでいらしたように思いますが。
酒井:
そうなんです。青鳩祭では、吹奏楽団の仲間が南大沢キャンパスから楽器を運んで協力してくれたり、地域の方と触れ合えたりと、人とのつながりを感じて充実していました。
2年生の時から青鳩祭には関わっていたのですが、綿菓子をもらって嬉しそうな子どもを見た瞬間、“人の笑顔っていいな”と思っていました。
それから“人が笑顔になる瞬間に携わりたい”と考えるようになり、学生生活の活動や自身の看護観にも大きな影響を与えました。
小林:
看護は「話す・関わる」が非常に重要だからですね。そういう経験は必ず生きてくる。
そういう意識の変化を学生時代に自覚されたのはとってもプラスなことだと思います。
荒川キャンパスの未来について
小林:
荒川キャンパスで過ごしていて、キャンパスをもっと良くするために、何か考えていることはありますか?
酒井:
南大沢キャンパスに比べて人が少ないので、活気が出にくいので少し寂しいです。でも、グラウンドやテニスコート、講堂など有効利用できそうな施設が多いと感じたので気軽に使えるようになって、「土日も学生が自然に集まる」キャンパスになればいいなと思います。
小林:
なるほど。今年は敷地内にクリスマスツリーを立てたり、昼休みにキッチンカーを呼ぶ案も出ていたり、教職員サイドからも荒川キャンパスを盛り上げるきっかけは作っていくようにするので自治会にも是非協力してもらいたいですね。
酒井:
ぜひお願いします!
なぜ専門学校ではなく4年制大学で看護を学ぶのか?
酒井:
よく「看護なら専門学校でよかったんじゃない?」と聞かれます。先生としてはどう考えていますか?
小林:
大学には”看護以外”の学びの機会がたくさんある。そこに希望を感じます。
教養科目や他学科の授業、南大沢キャンパスの授業など、看護学とは異なる学問と接した学生たちが、未来の看護をもっとよくする原動力になると確信しています。
酒井:
確かに、忙しくて興味があっても履修できなかった科目を思い出します。少し悔しいです。
オンデマンドの授業等が増えたら、もっと気軽に学びたいことを学べるようになると思うので、そういった選択肢が増えてくるとより嬉しいですね。
看護とは何か――「元に戻すのではなく、“その先”をつくる仕事」
酒井:
4年間で一番大きな疑問が“看護って何だろう?”ということです。他学科からはどう見えていますか?
小林(※小林先生は作業療法科学域の教授です。):
看護は作業療法と似ているところが多いと思っていて、“その先の人生を一緒に考え、未来をつくる仕事”だと見ています。
治療の支援やケアなどは目的ではく、それは手段,技術であって、“何を感じ、この先どう生活されるのか”を考えているのが看護だと思います。
酒井:
その言葉、すごく響きます。「未来を一緒につくる存在でありたい」と思っていたので…。つながりました。
新入生に向けたメッセージ
小林:
最後に、これから入学する1年生にメッセージを。
酒井:
“やりたいことは貪欲にやってほしい” ということです。
新しい環境に身を置くと「できない理由」を見てしまいがちですが、都立大は先生も学生も「いいじゃん!」と言ってくれる場所なので、「やりたい。だから変えたい。」と自分から動き出せばきっと周りも応援してくれます。
小林:
素敵なメッセージですね!!
編集後記
対談を通して、都立大の良さや課題について学生と教員が率直に語り合う貴重な時間となりました。
酒井さん、小林学部長、ありがとうございました。



