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大学院 人間健康科学研究科

概要

学域長メッセージ

放射線学科長・学域長  妹尾 淳史
放射線科学域長
妹尾 淳史 教授

 本学放射線科学域の教授・准教授の教員は全員が博士前期課程(修士課程)および博士後期課程(博士課程)の受け入れ可能な研究室を持っていることが大きな特徴です。それぞれの研究室から創出された研究成果は、東京都を含む自治体などの行政機関や関連学会や企業などへ国内だけでなく海外も含め積極的に発信し社会へ還元しています。また全国の公的研究機関との相互協力体制が充実しており、これらの研究機関での研究指導も受けられます。

 

 

 

1.育成する人間像

①博士前期課程においては、放射線科学の教育者・研究者の育成とともに高度実践専門家を育成する。博士前期課程修了者は、診療放射線技師養成機関の教育者、高度医療機関の専門分野における診療放射線技師、医学物理士、放射線治療品質管理士及び管理職などが挙げられる。

②博士後期課程においては、放射線科学の発展に寄与する研究者・教育者のリーダーを育成する。博士後期課程修了者は高等教育機関、研究所及び行政機関などの指導者・管理者などへの就職が挙げられる。

2.1に基づいた人材を育成するための教育内容・方法の工夫、実施

放射線科学域では、(1)放射線診断物理学(2)核医学物理学・保健物理学(3)放射線治療物理学(4)医用画像情報学(5)医用画像診断学(6)医用放射線計測学(7)画像診断システム学の7分野を設定しています。

さらに、保健科学系学部はもちろんのこと、理工系の学部・大学院出身者等の入学を視野に入れた医学物理コースを設けています。

3.専門的な知識の習得能力・洞察力・探求力の育成向上のための工夫、実施

授業は研究の動向の紹介・展望や教員の研究成果に基づいた講義・演習から構成し、前者では絶えず最新の知見を教授するように努めています。後者では、先行研究を要約し、どのような研究の視点から新たな知見や独創性に到達したかを解説し、洞察力・探求力の育成を行います。

一方的な講義ではなく臨床に直結するような興味ある課題を設定し、その遂行を通して専門的知識の習得能力を確実に向上させるよう図っています。

研究分野

博士前期課程

・放射線診断物理学分野
診断技術学に関する撮影・撮像技術学、医学、物理学に関する理論と方法論を教授し、撮影・撮像技術の新たな展開を目的とした研究を行う。
・核医学物理学・保健物理学分野
核医学に関する検査技術学、物理学、RI管理学及び防護学に関する理論と方法論について幅広い視野で教授する。また、核医学画像の定量化を目指した核医学検査技術の研究と環境 RI を含めた放射線影響に関する研究を行う。
・放射線治療物理学分野
放射線治療に関する量、人体組織と放射線の相互作用、吸収線量計測の原理と計測法、光子及び電子線の分布特性と深部量の定義と計測法など、放射線治療に必要な物理について教授し、放射線治療に関する先端的な技術及び機器開発、問題解決のための研究を行う。
・医用画像情報学分野
医用画像情報学の現状及び今後の動向に目を向け、数学の基礎知識および医用画像情報学に関する基礎理論のプロセスと各段階における実践能力を養い、医用画像への導入を図る研究を行う。
・医用画像診断学分野
医用画像を分析・評価し得る高度専門職業人を育成するために画像解像学及び病理学的知識をベースにした画像所見解釈法を学習し、画像医学の考え方を基礎とした画像技術学的研究を行う。
・医用放射線計測学分野
放射線計測の理論と方法論について教授し、医療現場のニーズに対応した放射線計測学に関する研究を行う。
・画像診断システム学分野
画像診断領域における医用画像診断機器システムに関して、先端医療画像機器のシステム、性能について教授し、評価、改善方法及び応用について研究を行う。

博士後期課程

・放射線診断物理学分野
診断技術学に関する撮影・撮像技術学、医学、物理学に関する理論と方法論を理解し、発生する問題点に対して、自ら解決する能力を養う。さらに、博士研究として新規性を有した撮影・撮像技術の研究を実施する。
・核医学物理学・保健物理学分野
RI を用いた生体機能情報の取得・解析方法及び自然界に存在する天然・人工 RI の動態やその影響について先端的な知識を教授する。また、核医学画像の収集・解析方法と環境 RI の動態解析方法の改善につながる研究を行う。
・放射線治療物理学分野
放射線治療に関する放射線計測、線量計測、コンピュータシミュレーション法など、最新の知識を教授し、先端的な技術及び機器開発、問題解決のための研究を行う。
・医用画像情報学分野
医用画像情報学に関する基礎理論のプロセスと各段階における実践能力を習得し、さらには自らの思考と判断を論理的に説明し、他人に伝えることができるプレゼンテーション能力を養い、医用画像への導入を図る独創性および新規性のある研究を行う。
・医用画像診断学分野
CT、MRI、超音波検査をはじめとするさまざまな画像検査法の最新の知見、並びにそれによりもたらされる生体の生理学的、病理学的、画像診断学的情報に関して理解し、動物実験や臨床研究を通して画像診断学の進歩、発展をもたらす研究を行う。
・医用放射線計測学分野
放射線計測の理論と方法論について教授し、医療現場のニーズに対応した放射線計測学に関する研究を行う。
・画像診断システム学分野
画像診断領域における医用画像診断機器システムに関して、より先端的かつ高度な医療画像機器のシステム、性能について教授し、評価、改善方法及び応用について新たな知見が獲得できる研究を行う。

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各種情報

所在地

荒川キャンパス

標準修業年限

博士前期課程2年/博士後期課程3年

修了要件

博士前期課程2年の在学期間、授業科目30単位以上の修得、学位論文、最終試験/博士後期課程3年の在学期間、授業科目14単位以上の修得、学位論文、最終試験

取得可能な学位

修士(放射線学)/博士(放射線学)

進路

大学病院、都立病院、各がんセンターなど

施設

大学院生室、大学院演習室

教員の専門分野・研究分野紹介

教員一覧を御覧下さい。